すごい! 今なら何でもできそうだ!

2022.04.22

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!

やる気がみなぎってきたぞぉ!!!


……………………。

――― 改めて書き出してみると、覚めてしまうものである。

どうせ一過性なのになぁ……。

そんなことを思ってしまう自分がいる一方で、継続的なモチベーションが生まれるという事例は実際にある。例えば僕は大学受験の時、毎日受験勉強が楽しくて楽しくて仕方なく、食事中も休み時間もかまわずにやっていた経験がある。なぜかわからない、衣食住さえ量がする夢中というものを、人間は誰しも持っているのだと思う。

そしてなんと。

僕は既にそのモチベーションの源泉を知っている。

簡単な話だ。

「やっべ、俺神だ」

これである。

大事なことなのでもう一度言っておこう。

「やっべ、俺神だ」

これである。

…………。

……………………。


――― 説明しよう('ω')!

要は「慢心」である。慢心こそが、行動の一番のモチベーションになるのだ。決して闘争心や強い夢などではない。なぜかと言うと、闘争心や強い夢が存在しない時でもモチベーションが生まれる時があるからだ。しかし、「慢心」が無いのに積極的に動くということは無い。行動のモチベーションの大原則は「慢心」である。

元々、人間というのは他人に褒められるために生きている。マズローの社会的欲求だって、他人より上に立ちたいという意味でそれと同じだ。1つの低次の承認欲求は、それそのまま他人からの褒めである。

だが、ここで問題がある。

他人に褒められるのは、すごく難しい……。

特に、自分が認められたい人に褒められるのは、本当に難しい……。

これがあるから、モチベーションというのはなかなか継続的にはいかないのである。

そして久しぶりに褒められることがあると、一度人の食べ物の味を覚えた犬のように、「やったぁぁ! 気持ちいぃよぉぉ。ほしい! もう1個ほしい!!!」となるのである。どうりで、尊敬する人から褒められた後はモチベーションが爆上がりするわけだ。

だから「他人に褒められたい」という欲求単体では、継続的なモチベーションを保証してくれない。そりゃ、行動して褒めてくれる確率が20%くらいなら、行動しない方が楽でいいのだから。承認欲求や社会的欲求というのは、それ単体としてはあまりにコスパが悪いのだ。

そこで登場するのが、「慢心」である。

「慢心」を得ることによって、何とこの「行動して褒めてくれる確率」というのが、異常に高く感じられるのだ。今回めちゃくちゃ褒めてくれたから、次も絶対にめちゃくちゃ褒めてくれるはずだ! だって、自分にはそれだけの技能があるんだから! ワンワン!!

これは、分かりやすく言えば催眠術、分かりにくく言えばパチンコだろう。

現実を歪めることで、「次も絶対褒めてくれる!」という意識操作をしている。「絶対当たる、絶対当たるぞ~」と期待感を煽って理性による確率計算をふっとばすことで、行動のモチベーションを刺激するのだ。

理性だけでは、モチベーションは生まれない。

この不合理な「慢心」あってこそ、常にやる気に満ち溢れたトランス状態を作り出すことができるのだ。


ちなみに、「慢心」という言葉を使っているのはオタク特有の気の衒いではない。

1つに、レベルが低いのに思いこみが激しい、という状態でないと、そもそもこの洗脳は意味が無いということだ。自分のレベルに見合った「自信」を持っても、それはわざわざ意識的に持つまでもなく「褒められたい!」欲求で事足りる。超有名イラストレーターは、絵を描けばほぼ確実に1万いいね以上を超えることが保証されているのだ。自信すら無くても描くモチベーションは十分ある。

2つに、改善を止めぬための「戒め」である。

たとえ自分のレベルが非常に高くなっても、変化の激しい今の時代、一歩踏み外せば急降下。一度作品が流行したがそれっきり。そんな事は日常茶飯事なのだ。どんなにレベルが高くなっても、それは改善・変化を止めても良い理由には決してならない。

「慢心」という言葉を持って、戒めとするのである。


ということで。

今回の僕の最後の結論は、「慢心を保つ環境を作ろう」である。

慢心は、案外戦略的に獲得が可能だと思っている。めちゃくちゃお世辞を言って褒めてくれる友人とだけ付き合う。誰にも見せない、自分だけのものを作ってにやける。厳しい意見を言う人には、あまり近づきすぎない。

これらができれば、「やっべ、俺神だ」は口癖になるに違いない。

後は、必ずそれが「慢心」であることを忘れず、ちゃんと能力ある人からフィードバックをもらう機会を作ることだ。

ま、そこでボコボコにされることもあるだろうが、それは「ま、正しいとは思うけど、それだけってのが本当つまらないよなぁ」と適当な愚痴を思い浮かべておけばよい。キーとなるフィードバックは受け入れた上で、俺だったら「もっと」できるけどなぁ、であれば極端に自意識とリアルが乖離することはないだろう。

よぉぉし。

俺は天才俺は天才俺は天才。

これは慢心これは慢心これは慢心。

でも今日凄く褒められたし先生の言ってることもかなり理解できた。潜在能力はめちゃくちゃある。

神。

神です。

もう、神です。