秘密基地を作りました

2022.04.20

あれは1か月前のこと。

所は屋久島。

時計の針が夜の10時を回った頃、僕は真っ暗な道をテクテク歩いていた。

3分に1回車が横切る。車が通り過ぎれば、街灯のまばらなその道は一瞬で闇夜に溶け込む。スマホは電池が切れてしまい、自分が今どこにいるのか分からない。涼しげな屋久島の夜道、タコのできた足にガーゼを当てて、僕はテクテク歩いていた。


「うお、着いた」

屋久島外周の道のり30kmをやっと歩き倒し、22時30分、僕はやっと目的地に到着した。詳しい時刻は分からなかったので、時間は勘である。

平内海中温泉。その温泉は、普段は海の中に沈んでいて誰も入ることができない。潮が引く時のみ姿を表す、幻の温泉である。僕は人のいない早朝(朝3時頃)を狙って歩いてきたのだ。

ザッパンザッパンという音を聞きながら、僕は防波堤に座り込んで飯を食い始める。

菓子パンもぐもぐ。

電灯に淡く照らされたテトラポッドと水平線の見えない黒い海ザッパァァン。

ポテトチップスぽりぽり。

何を考えていたか、忘れてしまった。

でも僕はその時、ふと思ったのだ。

作らないと死んでしまう。

留年で天から授かった半年間。ここで作品を作ることにこだわれないと、僕はクリエイターとして死んでしまう。

この半年間でアニメの勉強するとか、アニメのアルバイトするとか、そういうことではない。

作らねばならない。

――― そんなことを思った。


はい。

はじまして。アニメ演出家を目指してるフルカラフルと申します。

そんな訳で、ホームページを作りました。

ここでは自分の作りたいものをひたすら投稿したり、形だけでも世に出さないと気が済まない独り言などを上げていこうと思います。何を投稿するのか、正直まだ何も決まっていません。順当にアニメを上げるかもしれないし、ちょっとこじゃれたWebサイトを作るかもしれないし、ブラウザゲームを作ってしまう可能性もあります。なんなら、3日後にはもうサイト自体が消滅しているかもしれません。本当に全てが未定先行き不確定。

ま、楽しくやりますっ。

なにせ秘密基地ですから。